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市場「せり台」手摺の改善工事
リフォームブログ

2024.03.26

工事部の保坂です。

今回は複数の方が集まる市場のひな壇に設置されている手摺の工事についてお話しさせていただきたいと思います。

「せり」という文言を耳にしたことがあると思いますが、その「せり」が行われているひな壇に設置されている手摺の改善工事についてご依頼があり、現地確認とお打ち合わせをさせていただき工事に至りました。

せりに足を運ばれる方の中にはご高齢の方も居られ、何と90歳を超えられる方も。その為、事故やお怪我をなされても申し訳ないという事で、ひな壇への昇降時に掴む手摺の改善工事を行う事になりました。

既に設置されているひな壇、手摺は鉄、つまりスチール製です。普段、せりを見ていて改善しようと思われた意図としては、ひな壇へ上がる際の踏み込みの第一歩目と最下段へ降りる際に手摺を掴みたくなる動作です。

現状の手摺はひな壇の最下段よりも先に手摺が設けられており、「よっこらしょっ」と掴む手摺に手が遠い位置にあるため「よっこらしょっ」になれない状態になっていたのです。

せりに向かわれる方はその後の営業に忙しいところですが長年、通われているだけに慣れてはいるものの新たに気づく改善点が見えてきたような環境なのだろうと感じました。

現地確認とお打ち合わせにて改善工事は次のように施工させていただきました。

<改善前>


<施工状況>

写真のように既存手摺は設けられておりましたが、4か所の手摺を延長する要領で改善工事を行います。

4か所の内、1か所だけ手摺形状が違っていたので既存と同様にUの字加工した製品を用意いたしました。

手摺設置工事の施工方法といたしましては既存材がスチール製なので新設材と溶接して接続いたします。

溶接方法としても、よく工事現場で取り扱うアーク溶接はなく、引火の恐れがある事も踏まえてアルゴン溶接を選択して火花の出を少なくするよう配慮して作業にあたりました。

手摺自体の設置が完了したので塗装工事を行います。

まずは錆止め塗装。
グレー色に見えている塗装が錆止め塗装で、その上から既存手摺と近似色で作った塗料で2回塗装を行い、作業完了です。

<改善後>

ご相談がございましたらDAISHUまでお気軽にお声がけください!

この記事を書いた人

保坂雅憲

現場監督