四季を通じての環境
2020.10.22
夏には邪魔な西日も、これからの季節は部屋を暖める大事な自然の恵みとなります。
諸々の数字だけを追うと西の窓はできるだけ小さく気密性の高い窓にしがちですが、窓の種類や大きさは断片的ではなく全体的に考えるべきだと思っています。断熱性が大事で一定以上の性能が必要だという事は間違いないですが、明るさや空間的な広がり、通風なども窓を考える際の重要な要素になります。
西側に少し広がりのある立地に建つJモデルは、寒い季節に日差しが入り、又、空間に広がりが出るよう西側に比較的大きな窓が入っていて、夏は外部にシェード、内部にはハニカムスクリーンや障子などで日差しをカットできるように設計しています。
このように相反する性質の物は、季節によりコントロールできるように計画し、四季を通じて快適な環境を造りだす事が大切だと考えています。
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