土台と柱に4寸角の土佐檜
JUDOでは、通常、通し柱のみに使われる4寸角(12cm角)を、全ての柱(通し柱・隅柱・管柱)と梁幅に採用しています。一般的には、3.5寸角(10.5cm角)の柱のほうがコストが安いこともあり、使われることがほとんどですが、4寸角の場合、3.5寸角と比べると、断面積は1.3倍以上になり、従来と比べて、約1.5倍の柱・梁量で、強度が大幅にアップします。これにより、耐震・耐久性の高い家を提供することができます。
また、通し柱と隅柱に4寸角を採用する以外に、金物工法を標準として採用しています。金物工法とは、在来工法(木造軸組工法)をベースに、継手や仕口の代わりに接合金具を使用し、しっかりと軸組を固定する工法です。木材を彫って組んでいく在来工法ではどうしても弱くなってしまう接合部を、継手や仕口を使わず金物に置き換えることで、梁や柱の断面欠損が少なく、とても強い構造体になります。
もちろん、柱の加重が土台に掛かるため、土台も4寸角にしております。なお、土台と柱は強度の高い檜を採用しております。檜は特に保存性に優れた木材で、水や高湿環境下でもよく持ちます。香り豊かな檜風呂の素材として使われることでも知られます。比重は軽く、やわらかめの樹種ですが、曲げ弾性強度や引張強度などは杉に比べても強い木材です。
主な構造材に土佐材を使用しております。土佐材は日本五大銘木のひとつの産地として古くから知られ、高品質で安定的な木材です。土佐の産地から生み出される寒暖差のある気候から構造材として十分な品質の木材が生み出されます。また全国平均で比べてみても高い木材強度を持ち、JAS(日本農林規格)製品として「数値化」し、一本一本の構造材を性能として表示することができました。まさに土佐材はDAISHUが考える安全・安心の支えとなる確かな信頼を得た木材です。さらに土佐材はトレーサビリティ体制がしっかりとしており、原産地からの製材・加工・流通と現場への供給までの履歴と管理体制も万全を期しております。