電磁波対策について Vol.5
ごく少数の方から『電磁波君』の愛称をいただいております、住宅アドバイザーの山田です。
電磁波測定士として、電磁波についてお話いたします。
『WHOの電磁波に対するデータが見たい』というお問合せを頂きましたので、今回はWHOの報告書をお伝えいたします。
WHO(世界保健機関)は、ファクトシート(概況報告書)No.322で電磁波について公表しております。
以下が概要になります。
電磁波は、電界と磁界の2つの特性があります。
電界は、木材や金属といった一般的な素材で遮蔽できます。
磁界は、ほとんどの一般的な素材では遮蔽できず、容易に透過します。
電界及び磁界は共に、発生源の近くで最も強くなり、距離と共に減少します。
●人体への影響
・電界
普通に生活する上で健康上の問題はない。
・磁界
短期的影響
高レベルの磁界を浴びた場合は、神経及び筋肉が刺激されたり、中枢神経系の神経細胞の興奮性が変化したりします。
長期的影響
疫学研究で小児白血病に関連が見られるが、因果関係とみなせるほど強いものではない。その他の疾病はさらに証拠が弱い。
以上がWHOの報告になっております。
小児白血病との関連、ちょっと心配ですよね。
対策として発生源から距離をとる事も報告されてます。
ただ、距離をとれない場合はどのように対策すればよいだろうか?
というのは、次回説明いたします。
参照:WHO ファクトシート322
『電磁界と公衆衛生 超低周波の電界及び磁界への曝露』
http://www.who.int/peh-emf/publications/facts/fs322_ELF_fields_jp_final.pdf
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