先日お引渡しした物件のご紹介をします。

築４０年の建て替えをご計画されているお施主様からは、
車椅子のお母様が生活しやすいバリアフリーな間取りで、
建て替え前の思い出が残った住まいにして欲しいとご要望をいただきました。

【１】外観
閑静な街並みに合うような落ち着いたデザインにしました。
軒とケラバを大きく出し、屋根を二階から一階まで葺き下ろす事で優雅な印象にし、
連子(れんじ)を設けて和の雰囲気を演出しました。
玄関までは車椅子を押して歩ける緩勾配のスロープになっています。

【２】外構
外構は建物の雰囲気と合うように、板塀を計画。　
メーターや給湯器はその裏に隠れるように配置しました。

【３】玄関ホール
開放的な空間にする為に上部を吹抜にして、明るさを確保する為吹抜上部にトップライトを配置しました。
ホールの階段は開放性確保とインテリア性の為、スケルトン階段のご提案をさせていただきました。
上がり框の所には、腰を掛けて車椅子の乗り降りが出来るように可動式のベンチがあります。

【４】客間
広い玄関ホールと客間を通って寝室へ、車椅子で利用するドアは全て幅の広いタイプを採用しました。
客間にはお父様が大切にしていた床柱を建て替え前のお住まいから持ってきました。

【５】寝室
お母様のお部屋からは、今までと変わらない景色が障子から見えるようになっています。
障子も建て替え前のものを使用しました。

【６】リビング
内装の仕上げ材は漆喰を使用。質感の良さと外に居るような清清しさが特徴的です。
断熱は内断熱と外断熱、さらにその上に遮熱の仕上げ材を使ったトリプル断熱を採用しました。
フローリングは無垢のナラ材を使用しています。

お施主様とは、住まい対する思いや建て替え前のお住まいでの思い出、
ライフスタイル等たくさんお話をお聞かせいただく機会があり、
大変楽しい時間を過ごさせていただきました。
これからもよろしくお願いします。