I様邸新築工事@松戸市
2024.06.04
松戸市で築55年のお建て替えのI様邸新築工事が始まります。
解体前の建物にお邪魔して打合せを重ねましたが、カラオケのレーザーディスクが置いてあり「こちらはどなたが?」と尋ねるとご両親の趣味だったとの事。懐かしそうに語るご主人様を見て、I様の人生を垣間見たような気がして嬉しく思いました。そういえば私の両親もラジカセとマイクを用意して「さざんかの宿」や「命くれない」をよく歌ってたなあ…なんて思い出しました。
今回は新しく建築する建物に仏壇の欄間、神棚を再利用する為、解体前に大工さんに取り外してもらいました。取り外し後は当社にて大切に保管します。又、外構計画ではシンボル的な役割を果たしている石造りの花壇や石畳を残す計画にしています。
長きにわたり丁寧に手入れがされた石造りの花壇
取り外し前の欄間と神棚
丁寧に欄間を取り外します。「懐かしいな~。こういうの、昔全部作ってたんだよね~」と大工さん。
作り方が分かっているので外し方も分かっています。
取り外した神棚、欄間、火とかまどの神様の荒神様を祀っていた神棚。神棚の雲板は今回の計画では加工が必要な事と上部が屋根なので使うか使うまいか、保管する倉庫の中で物を見ながらじっくり考えます。
お建て替えやリフォームの際には、家族の歴史や伝統を伝える手段として、又、たまには人生を振り返る思い出装置として、思い出の品や歴史のある物は残したり再利用できるかを考えて設計をしています。
I様ご家族にこれから新たな思い出をたくさん作っていただけるよう、精一杯お手伝いさせていただきます。
この記事を書いた人