大工道具②
こんにちは、住宅事業部 現場管理の中山です。
現場内を歩いていると様々な道具を見かけます。
その中でも、一番道具が多い職種である大工さんの近くに行くと様々な道具が有り興味をひかれます。
前回に引き続き大工さんの道具をご紹介いたします。
◆鉋(かんな)
木工用の工具の1種で、主として材木の表面をけずって加工する目的で使われます。
写真の物は2枚刃鉋といい、2枚の刃の出し具合を調整して木の表面を削ります。
木材表面を適切に削るためには刃の調整が非常に大切な作業となります。
◆指矩(さしがね)
材木などの長さや直角を測ったり、勾配を出したりするのに使われます。
L字型をしており、両方の辺(長手と短手(妻手))に目盛りがあります。
また、内側にも目盛りがあります。
指金、差金、曲尺(かねじゃく)とも呼ばれ、日本工業規格では曲尺の表記が使われています。
◆廻し挽き(まわしびき)
木材を曲線状に切断するための鋸(ノコギリ)です。
鋸身が厚く、縦挽き刃でも横挽き刃でもない茨目(いばらめ)という刃型で、斜めにも切れるようになっています。
壁や天井に穴をあけるときに使用し、配管などを通したりします。
また、石膏ボードの曲線挽きにも使ったりします。
◆面取りカッター
ボードやベニヤのジョイント部分にパテ処理をするために45°で面取りをします。
この道具をボードにあてがい、真っすぐに引くと、45°で材料が削れて、きれいな面取りが出来上がります。
◆墨壺(すみつぼ)
壺の部分には墨を含んだ綿が入っています。
糸車に巻き取られている糸をぴんと張り、糸の先についたピン(カルコ)を材木に刺します。
この状態から糸をはじくと、材木上に直線を引くことができます。建設途中の梁や柱など、材木の間が離れている所でも、この道具を使用することにより正確に直線を引くことができます。
今回も大工さんの道具を紹介させて頂きました。
腕の良い職人が、使い込まれた道具を用いて、丁寧に皆様の家を仕上げていきます。