ドイツの『省エネ改修』
松尾和也氏のフェースブック投稿 『建築技術2016年1月号の村上敦さんの記事まとめ』が興味深かったので、分量1/2以下とし転載させてもらいました。
中身はドイツのお話。 建築知識1月号に村上敦さんの記事原文があるそうです。
『 (ドイツでは) 2006から2013年の8年間で1軒あたり約43万円の公的助成により平均636万円の省エネ改修工事が350万世帯分実施された。 公的助成の比率は工事費のわずか7%、助成費用の15倍の経済効果を産んだことになります。
しかも、ドイツでは建設工事費の19%が付加価値税として徴収され、国には約120万円が税金として戻ってくる。投入した公的助成金額(43万円)のほぼ3倍に相当する。 これは錬金術のようなもので、財源がなくてもやったほうが得になる政策と言えます。
2005~2008年の平均で断熱改修の比率は高い順に以下
暖房・給湯発熱機器の交換 2.8%/年
窓の交換 1.34%/年
屋根裏・屋上断熱の改修 1.32%/年
外壁の断熱改修 0.82%/年
床下・地下室天井断熱の改修 0.42%/年
注目したいのが、断熱改修する建築物への優先順位の付け方。 現在は高度成長期の60~70年代に建築されたRC造の公共住宅、公共建築の省エネ改修工事が盛んである。これらは内容積に対して表面積の割合が小さいので断熱施工に対して戸建てなどよりも有利である。おそらく2025年程度までは、この建築物を主力とする省エネ改修が続き、その後に区分所有マンションなどの石造、RC造。
そして2035年程度になると、木造戸建住宅などが主力で改修されるようになるはずだ。』 ・・・(村上氏の記事は)以上です。
(松尾氏の意見)
ドイツ人は本当に原理原則に忠実、全体最適、優先順位、ゴールからの逆算。こういったことに関し世界一かと思います。
日本は「似ている」?
否、ほぼ真逆であると言わざるを得ないと思うところです。
良きところは素直に学びたい。
さてさて、 皆さんはどう思われますか?