「家づくり」と「カビ・ダニ」③
2016.11.16
<カビ/ダニを知ろう>ダニ編
「ダニ」についてご説明します。
その前に先週ご紹介したチャート。復習しておきましょう!
<ダニ>
地球上には4万種にも及ぶダニが生息。日本には約1700種の固有種がいます。
前回申し上げましたが、多くは有益、わずかなダニが憎まれ役だそうです。
顕著に害を与えるのは
- コナヒュヒダニ・ヤケヒョウヒダニ(アレルゲンとなる)
- ヒゼンダニ (疥癬を引き起こす)
- ツツガムシ(ツツガムシ病/熱帯チフス)
- マダニ (ライム病/ウイルス性あり)
- イエダニ・ワクモ (吸血され不快/感染症無し)
- ニキビダニ=デモデックス(青春のシンボルだが・・・)
ダニは多湿で活動が活発になり、大量に発生します。
ダニが好むのは湿気と適度な温度。これを兼ね備えている場所に発生します。
特に畳は天然素材で含水分量が多く、通気性が悪い。
そこに部屋の温度上昇となれば、格好の産卵場所となります。
ダニは低温環境でも生きながらえますが増殖はしません。
でも湿度が55%以下になると、ほとんどのダニは生きていけません。
実際、ダニがゼロの家はありません。ダニは絶対にいます。
普通のダニの数なら何の問題も起きません。ダニと人間は昔から共存してきたのです。
ダニ被害が起きるのはダニが大繁殖したときです。<つづく>