この度、石巻の幼稚園に鐘楼が建ちました。
「鐘楼」が、いつ、だれの、いかなる考え方のもとに建てられ、
そしてどのように使われているかを記録した本が刊行されました。

このプロジェクトは建築家の長谷川豪さんが
2011年当時、１年後にＴＯＴＯギャラリーで個展を開く計画を
立てている時に東日本大震災が起こったところから始まりました。

震災後、現地を歩き石巻栄光幼稚園を訪問したのがきっかけです。

幸い建物被害は床下浸水でおさまり園児も全員無事でした。
しかし園児の中には家族や家を失った子供もいました。

ＴＯＴＯでの個展が終了した後にその建物を移築して
地域の人や園児が元気になって、大人になっても
思い出に残るものを展示移築することに成りました。

現在、「鐘楼」は朝１０時に５人の園児によって鳴らされ、
園児や地元の人の心に響いているようです。

また休み時間には園児の遊び場と親子の
触れ合いの場所として使われています。

ＤＡＩＳＨＵでもこのプロジェクトに賛同して
僅かですがお手伝いをさせていただきました。

建築家の長谷川豪さんHP