「小さな家」(Le Corbusier)
先週末「蔦谷書店」で小冊子を購入しました。
「小さな家」というタイトルです。
Le Corbusier=ル・コンビュジエ
そう、近代建築史上極めて重要な人物の著作です。
でも、80ページしかない小品でイラストが多いので15分もあれば読めます。
DAISHUの1階、お客様との商談コーナーに置いてあります。
ご来店いただく機会がありましたら眺めてみて下さい。
本の中から少し引用してみましょう。
<引用はじめ>
この小さな家は、長年にわたって働き続けた私の両親の老後の安らぎの日日を想定したものである。
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1922年、1923年と、私は幾度となくパリ-ミラノ間を往復する特急列車、もしくはオリエント急行にのった。
そして、いつも、この家の図面をポケットに入れて持ち歩いた。 敷地に先だった設計?
その通り。この家に適した敷地を見つける計画だった。
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第1の条件
太陽が南にあること。 さらに山並みを背景に、湖が南に向かって広がっていること。
湖とそこに映えるアルプスの山々が君臨していること。
こうした条件はこの家の設計方針を決定している。
第2の条件
「住む機械」であること。 つまり最小限の実用性が得られるように、適切な寸法を持つ簡明な機能に分かつこと。
各機能には許される限り最小の面積をあてること。
その結果、床面積は合計54㎡になった。
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ある日、丘の上から思い通りの敷地を見つけ出した(1923年のことだった)
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朝日は、その一端にある傾斜天井部分の高窓から差し込む。それから太陽は、日中ずっとこの家の全面を移動する。
こうして、太陽、空間、緑・・・・が獲得された。
(引用おわり)
「お家から立ち上る煙」・・・本の栞はデザイナー小野舞さんのもの。 ちょっと楽しい気分になりますね。