サザエさんの家とちびまる子ちゃん家は平屋の二世帯住宅
こんにちは、駒井です。
『二世帯住宅』は弊社で日頃より多くの問い合わせをいただき建築に至っている代表的な形態です。また近年は『平屋住宅』の人気が大変高まっています。
さて、国民的アニメ『サザエさんの家』と『ちびまる子ちゃん家』はまさにその二つの要素を兼ね備えた『平屋の二世帯住宅』なのをご存じでしょうか。今回は二つの住まいから見る二世帯住宅の家族構成とその暮らしをご紹介します。時代背景こそ違う為、今の生活とは違った平面構成になっていますが現在の二世帯住宅に繋がるヒントもあるかもしれませんね。
【サザエさん/磯野家の間取り】
まず初めにサザエさんを例に二世帯住宅の暮らしぶりを見ていきます。
原作漫画は1946年、テレビアニメは1969年に始まった為、昭和の中盤の住宅様式をよく現しています。
家族構成は磯野家の波平・フネ・カツオ・ワカメ、フグ田家のマスオ・サザエ・タラちゃんと猫のタマとなっています。『完全同居型』となっているためマスオさんは磯野家の一員のように思われますが苗字はフグ田のままで実は婿入りしていないのです。
狭い日本の土地と当時の時代柄1人1居室とはいきませんが、廊下で区切ることや居室同士を離すなどしてある程度プライバシーを保っているようです。
特に磯野家とフグ田家の配置はマスオさんの事を考慮してか、皆で集う茶の間・客間を中央に配し、波平とフネの部屋まで距離を程よく保っているようですね。
逆にカツオくんとワカメちゃんは仲良しのタラちゃんと、廊下を挟んですぐ向かいの部屋で行き来がしやすくなっています。
日頃よりお酒をたしなむマスオさんは、帰る時間が遅くなった場合も玄関から一番近い部屋なので安心で、波平とフネの部屋への配慮が見受けられます。(実際には浪平とも外でお酒を飲み交わすシーンが多いですが・・・)
また家長の波平とフネの部屋は日当たりがよく、隣にはトイレが設えてあるなど年配者に向けた配慮もされていますね。
【ちびまる子ちゃん/さくら家の間取り】
次に国民的アニメからまる子ちゃんを例に挙げます。
家族構成は全員さくら家で、友蔵・こたけ・ひろし・すみれ・ももこ・さきことなっています。
原作の雑誌での連載は1986年からで1970年代前半の様子を描いているようです。
こちらはサザエさんの例とは逆にまる子(ももこ)ちゃんのお母さんであるすみれがさくら家に嫁入りしている家庭、いわゆる『嫁・姑同居型』の二世帯住宅です。
サザエさんの例と共通しているのは友蔵とこたけの部屋は日当たりがよくトイレが隣接しています。
家にいることが多い年長者には広縁があり庭へのアクセスも容易なことがわかります。
ただ、部屋の配置、嫁:すみれと姑:こたけの部屋が廊下で向かい合っているところは少し気疲れしてしまうかもしれませんね。
サザエさんの例にならうのであれば、居間や台所の位置にひろしとすみれの部屋を計画するのも良いかもしれません。
【二世帯住宅で大切な事】
二世帯住宅の計画は、家族間の快適な関係を維持しつつ、プライバシーと生活の独立性を確保することが重要です。
また、生活リズムや価値観の違いによる水廻り設備計画や音の配慮、それぞれの年代に合わせた安全の確保、将来のライフステージの考慮など、双方が快適生活できるルールを良く話し合い、計画を進めることが円満な生活のカギになります。
おじいちゃんおばあちゃんがずっと健康で長生き!若世帯は気兼ねなく楽しく住まう笑顔の絶えない二世帯住宅、これからも寄り添ってまいります。
是非ご相談ください。