耐震補強、断熱改修、内外装のリノベーション工事⑥(木工事・造作)
工事部木村です。
前回に引き続きリフォームリノベーション工事をご紹介します。
階段下の収納建具を撤去しオープンとしました。
間口を広げるため「可能なら柱をカットして更に広々として納めて欲しい。」という発注者様のご意向により、大工と検討したところ、補強をしてカット可能と判断しました。
「なんかやっと…って感じだね。」
1カ月近く解体や下地作業を行っていたので、ようやく本来の木工作業工程となりお茶を飲みながら大工がしみじみと言っていました。
無垢のフロアを水廻り以外のところに上張りした完成写真の一枚です。
各所に発注者様のご意向を伺い、現しとなる柱取り合いの確認で、割付けの墨出し・張り始めから張り仕舞いの確認・継手の位置と細かく打ち合わせました。
フロアを直交させる納まりは、施工に倍近くの手間が掛かりますが、非常に綺麗な仕上がりです!
吹き抜けとなる階段室の壁納まりや屋根なりの勾配天井となる野縁組、打ち合わせる事、やる事はたくさんありました。
勾配天井部に取り付けるシーリングファンのファン(羽根)が天井、小屋束に干渉しない位置や高さが、吊パイプでは上手く納まらないため、吊束(吊柱)を造作する事になりました。
他にも造作のキッチンカウンター、洗面カウンターは施工詳細図を作成し、発注者様のご希望に沿うよう詳細に確認しながら進めました。
「階段の上り始めのこの間仕切りの壁なんですがボードを貼らないで柱とかを現しで納められないですかね…」
「できない事は無いですが削ってある綺麗な柱や間柱では無いので…」
「壁にしてしまうと暗くなってしまうので何も張らないで納めて欲しい。仕上げは任せますので。」
といったご要望も承りました。
工事を進める上で想定外な事や変更となる事、ご提案すべき事が多々出てくるのがリフォーム工事なのかも知れません。
その都度、発注者様・関係業者と打ち合わせて、一つ一つ解決しながら進めました。
次回は内装仕上げ工程をご紹介致します。